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フリーランスに後ろ盾はない。だから年末に一度だけ怖くなる

フリーランスに後ろ盾はない。だから年末に一度だけ怖くなる

こんにちは、アサヒナです。

今年最後の記事を書いています。

クライアントの方には、年内最後の打ち合わせで挨拶を済ませました。

来年の方針をすり合わせて、宿題を渡して、画面越しに頭を下げる。

毎年、同じ流れです。

打ち合わせのあとは、いつもしばらく無音になります。

その静けさの中で、ひとつだけ心残りが残りました。

打ち合わせもしていない、名前も知らない読者の方です。

顔も声も知りません。

それでも、毎回このブログを開いてくれている人がいる。

その人に、まだ何も言えていない。

今日は、そんな話をしたいと思います。

目次

年末になると、僕は一度だけ怖くなる

一年の終わりは、不思議な時間です。

今年の数字が確定して、通帳の残高が見える。

そして、来年の予定表を開く。

そこには、まだ白い場所がたくさん残っています。

その白さを見た瞬間に、足元が抜けるような感覚になるんです。

「この仕事が、来年もあるとは限らない」

ひとり社長やフリーランスなら、一度は味わった感覚だと思います。

正直に書きます。

僕は毎年、これをやっています。

十年以上この働き方をしていても、慣れません。

年末に一度だけ、必ず怖くなる。

ただ、この感覚の正体は、はっきりわかるようになりました。

孤独ではありません。

後ろ盾が、ないことです。

後ろ盾がない、という言葉の中身

後ろ盾がない。

僕は、この言葉を何度も使ってきました。

でも、精神論として使ったつもりはありません。

これは、制度の話です。

会社員とフリーランスでは、入っている制度がそもそも違います。

会社員には、健康保険の傷病手当金があります。

病気で働けない期間、給与の一部が支給される制度です。

国民健康保険には、原則これがありません。

雇用保険もそうです。

仕事を失った会社員には、失業給付がある。

ひとりで働く僕たちには、それもない。

労災保険も同じです。

会社員は、会社が入れてくれます。

僕たちは、自分で特別加入の手続きをしないと対象になりません。

厚生年金の保険料は、半分を会社が払ってくれています。

国民年金は、全額が自分の財布から出ていきます。

有給休暇も、もちろんありません。

つまり、こういうことです。

僕たちが止まると、収入も止まる。

誰も、補填してくれない。

ここを直視するのは、正直しんどい。

でも、直視しないと守れないんです。

「まだ大丈夫」ほど怖い言葉はない

ここで、心の声が聞こえてきそうです。

「今は仕事があるし、困ってない」

「体は丈夫だから、たぶん大丈夫」

「その辺は、余裕ができたら考える」

僕も、全部言ったことがあります。

そして、痛い目に遭いました。

売上が止まるときは、予告なしです。

クライアントの都合で、プロジェクトが突然終わる。

成果を出していたのに、担当者の異動で終わる。

相手が体を壊して、そのまま終わることもある。

こちらがどれだけ親身にやっても、防げません。

自分の努力では動かせない事情が、外側に多すぎるんです。

厳しい言い方をします。

準備は、余裕のあるときにしかできません。

困ってから始めるものは、準備ではなく応急処置です。

一人でいて、いちばん怖いこと

もうひとつ、正直に書いておきます。

ひとりで働いていて怖いのは、収入だけではありません。

間違いに気づくのが、遅れることです。

会社の中なら、誰かが止めてくれます。

上司でも、同僚でも、隣の席の人でもいい。

「それ、まずくないですか」と言われる機会がある。

僕たちには、それがありません。

方向がずれたまま、半年走れてしまう。

気づいたときには、お金と時間が両方減っている。

僕も、何度もやりました。

いけると思い込んだ企画に、三ヶ月使ったこともあります。

止める人が、誰もいなかったからです。

だから今は、外の基準を自分で取りに行くようにしています。

自分の数字を、月に一度は並べて見る。

同じ規模で戦っている人の話を、意識して聞く。

比べる相手は、大きな会社ではありません。

去年の自分です。

去年より、ひとりで回せる範囲が広がったか。

そこだけを見ていれば、判断はずいぶん静かになります。

会社員ができない人間が、経営者でいられる理由

ここまで読んで、暗い気持ちになったかもしれません。

でも、僕はこの働き方を後悔したことが一度もありません。

むしろ、最高に充実した日々を送っています。

理由をお話しします。

僕はそもそも、会社員ができないタイプの人間です。

組織に馴染めない。

人と群れるのが、とにかく苦手。

人間関係で消耗すると、仕事の中身がどうでもよくなる。

想像してみてください。

もし今、従来型の会社経営しか選べなかったとしたら。

人を雇って、オフィスを借りて、毎月そこに固定費を払う。

その形しかないのなら、僕は経営者になっていません。

たぶん、会社員として働いていたと思います。

それも、前向きな会社員ではありません。

日々不平不満を並べながら、それでも辞められない。

そんな十年を過ごしていたはずです。

想像すると、少しゾッとします。

僕を経営者にしてくれたのは、道具でした

僕をこちら側に立たせてくれたのは、根性ではありません。

道具です。

AIがあります。

クラウドのツールがあります。

自宅からクライアントとつながる回線があります。

リサーチも、構成づくりも、たたき台も、ひとりで終わる。

人を雇わなくても、会社は回ります。

かつて欠点だったものが、そのまま働き方の前提に変わった。

だから僕は、いい時代に生まれたと本気で思っています。

ただ、ここは冷静に見ておきたい。

道具は、使う側を選びません。

使いこなす人を強くして、放置する人はそのまま置いていく。

来年も、世の中は大きく動きます。

今年のAIの変化を見れば、そこは疑う余地がない。

だから、学び続けること自体が僕たちの後ろ盾になります。

お金は、稼いだ分だけ税金で減ります。

でも、身につけた知識とスキルは、誰にも持っていかれません。

一生、自分の資産として残り続けるものです。

来年、僕がいちばん力を入れること

来年に向けて、決めていることもあります。

自社で完結する事業を、増やすことです。

クライアントワークだけでは、本当の安定は手に入りません。

理由は、さっき書いた通りです。

相手側の事情は、こちらからは動かせない。

だから、収入の入り口を一本に絞らない。

誤解しないでください。

クライアントワークを軽く見ているわけではありません。

僕の仕事の中心は、今もそこにあります。

大好きな仕事です。

ただ、片側に全体重を乗せないようにしているだけです。

自社の事業と、クライアントワーク。

両方を持っておくことが、僕にとっての防具になります。

僕は、あなたの味方でいたい

もうひとつ、書いておきたいことがあります。

後ろ盾がない世界では、味方は自動的に配属されません。

上司も、先輩も、同僚もいないからです。

だから僕は、自分が誰かの味方でいたいと思っています。

会社員は向いていない。

経営はしたいけれど、人は雇いたくない。

ひとりで、気楽にやりたい。

人間関係で悩みたくない。

そんな人の、味方でいたいんです。

理由は単純です。

昔の僕と、同じ形をしているからです。

十年前、同じことで心細くなっていた人間が、今こうして書いている。

それだけでも、少しは意味があると思っています。

あなたが一人で戦い続ける限り

このブログには、最初から決めていることがあります。

一人で戦う人に、勝てる戦略を渡すこと。

それだけです。

僕はこれから、マーケティング以外の事業も進めていきます。

でも、変わらないことがひとつあります。

ひとり社長として、マーケティングを生涯やり続ける。

ここは動きません。

だから、約束します。

あなたが一人で戦い続ける限り、僕も書き続けます。

来年も、あなたの味方でいさせてください。

最後に、ひとつだけ。

年末に足元が抜けるような感覚が来たら、覚えておいてください。

あれは弱さではありません。

守るものがある人の、まっとうな感覚です。

今年一年、読んでくれてありがとうございました。

一緒に、もがきながらでも前に進んでいきましょう。

僕も来年、また同じ場所で怖くなります。

その上で、また書きます。

では、今日はこの辺で。

ありがとうございました。

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