こんにちは、アサヒナです。
先日、あるAI関連の有料サービスに参加していた時のことです。
そのサービスでは、LINEのオープンチャット(以下、オプチャ)を活用して、有料会員同士の交流や運営からの連絡を行っていました。
月額課金している会員だけが参加できる、いわばクローズドな空間。
民度は高いはずの場所です。
ですが、ある日、そのオプチャが突然荒れ始めました。
きっかけは、運営からのたった一つの案内でした。
今日は、この経験から僕が確信した「マーケティングにオープンチャットを使うべきではない理由」をお伝えします。
オプチャをマーケティングに使ってはいけない理由
結論から言います。
マーケティングの導線に、オープンチャットを使ってはいけません。
理由は、シンプルです。
コントロールが、効かないからです。
最近、オプチャをセールスの場として活用するケースが増えています。
「興味がある方は、こちらのオプチャに参加してください」
そう誘導し、期間限定のキャンペーンを仕掛け、盛り上がりを演出する。
一見、効果的に見えます。
参加者同士のコメントが飛び交い、熱量が生まれる。
「一体感」を武器にセールスを仕掛けられる。
ですが、この「参加者がコメントできる」という特性こそが、最大の爆弾なんです。
有料会員ですら炎上する
冒頭のAIサービスの話に戻ります。
そのオプチャで、バックエンド商品の案内がありました。
半年間の高額プログラム。
価格は、400万円。
僕自身は、内容を考えれば妥当な投資だと感じました。
ですが、その直後です。
チャット欄が、一気に荒れ始めました。
「高すぎる」
「こんな金額、払えるわけがない」
金額に対する、あからさまな不満が次々と投稿される。
それに対して、「価値がわからないのか」と反論する参加者も現れました。
賛成と反対が入り乱れ、収拾がつかない状態。
運営側は、なすすべもありません。
なぜなら、オプチャは参加者のコメントを制限できないから。
ただただ、その醜態が全参加者の目に晒されていきました。
もう一つの事例
これは、特別な例ではありません。
以前、僕が参加していた別の有料コミュニティのオプチャでも、似たようなことがありました。
そこでは、限定コンテンツとしてある書籍が案内されました。
ですが、参加者の中に、過去にその書籍をもっと高い金額で購入していた人がいたんです。
「なぜ、ここではこんなに安いんだ」
「以前、高く買った自分は何だったんですか」
彼のコメントは、運営への不信感をストレートに表明するものでした。
炎上とまではいきませんでしたが、その場の空気は凍りつきました。
他の参加者も、運営に対して疑念を抱いたはずです。
ここで冷静に考えてみてください。
この2つの事例は、いずれも有料会員だけが参加できるオプチャで起きています。
お金を払っている、いわば「意識の高い層」です。
それでも、たった一つのきっかけで炎上や不信感が生まれてしまう。
これがもし、無料で誰でも参加できるオプチャだったら。
想像するだけで、恐ろしいはずです。
なぜ「たった一人」が致命傷になるのか
オプチャの最大のリスクは、「たった一人のネガティブなコメントが全員に見える」ことです。
誤解しないでください。
ネガティブな意見を持つこと自体は、何も悪くありません。
価格が高いと感じるのも、不満を覚えるのも、人として自然な反応です。
ですが、問題はその意見が、購入を検討している他の参加者の目に触れることなんです。
「やっぱり、やめておこうかな」
人間は、ポジティブな情報よりネガティブな情報に強く反応します。
100件の好意的なコメントがあっても、たった1件の否定的なコメントが記憶に残る。
あなたが何ヶ月もかけて積み上げてきた信頼が、たった一人の投稿で崩れる可能性がある。
これが、オプチャの構造的な危うさです。
「盛り上がり」は本当に必要か
ここで、あなたの中にこんな声が聞こえていませんか。
「でも、参加者同士のコメントが盛り上がることで、熱量が生まれるんじゃないか」
「一体感があった方が、成約率は上がるのでは」
気持ちは、わかります。
実際、うまくいっている時のオプチャの熱量は、確かに魅力的です。
ですが、僕はこう考えます。
その「盛り上がり」は、あなたがコントロールできないものです。
ポジティブに盛り上がるか、ネガティブに炎上するか。
それを決めるのは、あなたではなく参加者です。
コントロールできない要素に、ビジネスの命運を委ねる。
これは、マーケティングとは呼べません。
ギャンブルです。
代わりに使うべきもの
では、オプチャのように限定的な場で情報を届けたい場合、どうすればいいのか。
答えは、シンプルです。
別のLINE公式アカウントに誘導する。
これに尽きます。
LINE公式アカウントなら、運営側から一斉に、一方通行でメッセージを届けられます。
参加者から見れば、他の参加者の存在はわかりません。
ネガティブなコメントが、他の検討者の目に触れることもない。
もちろん、参加者同士のリアルタイムなやり取りは生まれません。
ですが、考えてみてください。
企画そのものが炎上し、崩壊するリスクと天秤にかけて、どちらが賢明か。
答えは、明らかです。
僕は、クライアントにもこう伝えています。
「マーケティングの導線は、あなたがコントロールできるものだけで組んでください」と。
オプチャは、あなたの手を離れた瞬間に、味方にも敵にもなり得る。
その不確実性を抱えたまま走るのは、あまりにもリスクが大きすぎます。
コントロールできないものに頼るな
僕たちひとり社長やフリーランスにとって、信頼は最大の資産です。
その信頼を、コントロールできない場所に晒すのは、資産を無防備に放置するのと同じです。
有料会員ですらコントロールできない。
それが、オープンチャットの本質です。
「盛り上がり」や「一体感」を求めるなら、あなたが設計し、あなたが管理できる仕組みの中で作ってください。
あなたのビジネスを守れるのは、あなただけです。
では、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
