こんにちは、アサヒナです。
去年、AIのニュースを見たときのことを思い出してみてください。
新しいモデルが出た。
また何かが自動化された。
昨日できなかったことが、今日はできる。
そのとき、胸に最初に浮かんだのは、どちらの感情だったか。
「ついていけるだろうか」
それとも、「これで何ができるだろうか」
正直に言えば、僕も前者の日がありました。
夜中に新機能の記事を追いかけて、息が浅くなる。
去年は、そんな夜が何度もあったんです。
でも、年末にひとつのニュースを見て、考えが固まりました。
大企業のトップが、社員ゼロの会社をやると言った
LINEヤフーの川辺健太郎会長が、退任する予定だと発表されました。
2026年6月の定時株主総会をもって、経営の座を降りる。
その後、何をするのか。
「AIと自分の2人会社みたいなものをやろうかなと思っている」
そう語っていました。
思いつきの発言には、聞こえませんでした。
川辺さんは、ヤフーの社長を務めた人です。
経営統合を経て、LINEヤフーの会長になった。
一万人規模の組織を率いてきた立場です。
人を集めたいなら、集められる。
予算を積みたいなら、積める。
看板を使いたいなら、使える。
その人が次に選ぼうとしているのが、社員ゼロの会社でした。
つまり、僕たちと同じ形です。
結論から言います
AIの進歩は、大企業をもっと強くするための話ではありません。
ひとり社長とフリーランスのための話です。
規模の差より、身の軽さが物を言う。
AIの進歩イコール、僕たちの時代の本格的な到来。
僕は、そう受け取っています。
「資本がある側が有利」という誤解
ここで、よくある誤解を正させてください。
新しい技術は、資本のある側から普及していく。
多くの人が、そう思っています。
「結局、体力のある会社が勝つ」
たしかに、AIを作る側には莫大な資本が必要です。
でも、使う側の話は逆なんです。
利用料は、月に数千円から数万円。
契約も、その日に終わります。
そして、組織は導入が遅い。
セキュリティの審査がある。
社内規定の見直しもある。
稟議が回り、研修が組まれ、全社に行き渡るまでに何ヶ月もかかる。
その間に、部署ごとの温度差も生まれます。
使える人と、使えない人に分かれていく。
大きな船は、舵を切るのに時間がかかるんです。
一方の僕たちは、どうでしょうか。
今日知ったものを、今日から仕事に入れられる。
決裁者が、自分ひとりだからです。
会議も、根回しも要りません。
稟議書の代わりに、クレジットカードが1枚あればいい。
この身軽さが、この時代の最大の武器なんです。
大きな船は沈みにくいけれど、小舟は向きを変えられる。
川辺さんの言葉も、そう読めると思っています。
大きな組織の中では、AIと2人の速さは出せない。
だから、外に出る。
そういう判断だったんじゃないかと思うんです。
誤解しないでください。
大企業が弱いと言いたいわけではありません。
資本でしか動かせない領域は、これからも残ります。
ただ、道具を使う速さという一点では、僕たちの方が速い。
そして今は、その速さが効く局面にあります。
2025年の1年で、置き換わったもの
ここからは、地面の話をします。
2025年を振り返ってみてください。
ありとあらゆる部分で、AIが使えるようになりました。
画像の生成は、実用レベルに届いた。
ライティングも、たたき台までなら任せられる。
数時間かけていたリサーチが、数十分で終わります。
資料の下ごしらえも、驚くほど軽くなりました。
今まで専門の人に頼むしかなかった仕事が、置き換わりつつある。
誰かに投げる前に、自分で試す癖がつきました。
しかも、たった1年での変化です。
年の初めは「まだ粗い」と言われていました。
年末には、当たり前になっていた。
この順番は、毎回同じなんです。
簡易的なところから始まり、あっという間に実用へ変わる。
半年で、常識がひとつ入れ替わっていく。
2026年は、動画編集の番です
では、今年は何が起きるか。
僕は、動画編集だと見ています。
根拠は、2025年の段階でもう芽が出ていたことです。
簡易的ではあるけれど、AIで編集ができるようになっていた。
画像も文章も、そこから一気に駆け上がりました。
同じ道を、動画がたどらない理由が見つかりません。
もちろん、作品として仕上げる領域は残ります。
演出の力は、これからも武器になるはずです。
減るのは費用ではなく、待ち時間です
具体的に書きます。
僕は以前、動画の編集を外に頼んでいました。
カット、テロップ、サムネイル。
1本あたりの費用と、数日の納期。
この数日が、地味に効いてきます。
修正を1回はさめば、もう1週間です。
返ってきた動画を見て、また指示を書く。
言いたいことが、旬を過ぎてから世に出る。
ひとりで発信していると、ここがいちばん痛いところでした。
その工程が、自分の手元で数時間で終わる。
考えた日に、出せるようになる。
だから僕は、外注を使う回数が本格的に減っていくと思っています。
これは、売上に直結する話です
ここまでを、数字の目線で見てみます。
外注費が減れば、利益率が上がります。
納期が縮めば、受けられる件数が増える。
たたき台を自分で作れれば、提案の回数も増えます。
提案の数が増えれば、受注は自然に伸びていきます。
ひとりで働く僕たちの売上は、結局この掛け算です。
動ける速さと、打てる回数。
AIが効くのは、まさにこの2つなんです。
才能の話ではなく、回転の話です。
去年の僕で言えば、提案書のたたき台が半日から1時間になりました。
その分だけ、面談に使える時間が増えた。
月に数件、会える人が多くなるだけです。
派手な話ではありません。
でも、1年積み上げれば、大きな差になります。
「AIがあるから、勉強はいらない」ではない
反論を、先に潰しておきます。
AIが全部やってくれるなら、学ばなくていい。
そう考える人が、必ず出てきます。
「もう覚え直さなくていい」
「センスは外注できる」
でも、そんな魔法の杖ではありません。
AIは、強い人をさらに強くする道具です。
使う側に経験がなければ、出てきたものの良し悪しもわからない。
修正の指示も出せません。
土台がない人ほど、出力に振り回されます。
作れるようになることと、売れるようになることは別です。
SNSでは、デザイナー不要、ライター不要と言われています。
でも、作れるイコール売れるではないんです。
やがて多くの人が、そこに気づきます。
そして、また学び始める。
AIが進化するほど、使い手は勉強しないといけなくなる。
僕は、そう考えています。
もうひとつ、厳しい話もしておきます。
AIの話についていけないだけで、相手にされなくなる場面が増えます。
足並みを合わせるのが、面倒だと思われるからです。
打ち合わせで、話が通じない相手は選ばれません。
リテラシーが、ある種の判断基準になっていく。
その時代は、もうそこまで来ています。
今のうちに、準備をしておきましょう
だからこそ、今のうちに準備をしてほしいんです。
準備といっても、大げさなことは要りません。
AIの情報を、追いかける。
気になったものを、自分の案件で試す。
それだけです。
ここで、こんな声が聞こえてきそうです。
「何から手をつければいいのかわからない」
「ツールが多すぎて、選べない」
「今は繁忙期だから、落ち着いてから」
「まわりも、まだ誰もやっていない」
気持ちは、よくわかります。
僕も、毎日あたふたしながら追いかけています。
それでも、触ってみないとわからない手ざわりがあるんです。
立場が変わらないと、見えない世界もあります。
記事を読んで納得しただけでは、何も変わりません。
今日、誰かに頼もうとしていた作業を思い出してください。
それを、先にAIへ渡してみる。
最初は、たぶんうまくいきません。
僕も、何度も作り直しています。
失敗した記録も、次の判断材料になります。
それでも、覚えたことは誰にも奪われない。
お金は税金で減りますが、身につけたものは残り続けます。
僕自身、脅威よりワクワクの方が強いんです。
ひとりで働く僕たちに、これほど頼もしい相棒はいなかったからです。
企画はあるのに、手が足りない。
そういう夜を、何度も過ごしてきました。
その制約が、静かに外れていきます。
できないと諦めていた企画に、もう一度手が届く。
それは、僕たちにとっての追い風です。
2026年、一緒に乗り越えていきましょう。
では、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
