こんにちは、アサヒナです。
あなたが最後に、誰かから仕事のアドバイスをもらった場面を思い浮かべてください。
契約しているコンサルタントかもしれません。
有料の講座の講師かもしれない。
少し先を走っている同業者かもしれません。
そのとき言われたことを、どこまでその通りにやったでしょうか。
全部そのままやった。
7割だけやった。
聞いて納得して、そこで終わった。
正直なところ、真ん中が一番多いはずです。
大枠は受け入れて、細かいところは自分なりに調整した。
その3割に、悪気はありません。
良くしようとして、手を入れただけです。
でも、その3割が成果をどう変えているか。
今日は、そこを掘ります。
自分なりの工夫を混ぜた瞬間、その施策はゴミになります
結論から言います。
人から受けたアドバイスに自分なりの工夫を混ぜた瞬間、その施策はゴミになります。
言い方が強いのは、わかっています。
でも、何百人というクライアントを見てきて、ここは確信しています。
成果が出る人と出ない人の差は、スキルではありません。
センスでもない。
業界の経験年数でもありません。
言われたことを、まず素直にやれるかどうか。
ほぼ、それだけで決まります。
拍子抜けするような結論でしょう。
僕も、もっと複雑な要因があると思っていました。
でも、同じ場面を何度も見てきました。
だから、はっきり書いています。
「工夫」は、価値を足しているように見える
なぜ、多くの人が工夫を混ぜてしまうのか。
そこに悪意はありません。
むしろ逆です。
自分の頭を使って、より良くしようとしている。
言われたことをそのままやるのは、手抜きに見える。
お金を払った側として、自分も何か足さなければ、という気負いもあると思います。
つまり、工夫は価値を足す行為だと思われているんです。
ここが、最初の誤解です。
工夫が価値になるのは、土台ができている場合だけです。
土台のない段階での工夫は、足し算ではありません。
ただの改変です。
良くしようとした手が、型の効いていた部分を削ってしまう。
そして本人には、それが見えません。
カーナビを想像してみてください。
初めて行く場所へ向かうとき、案内された道を無視する人はいません。
土地を知らないからです。
ところがビジネスでは、地図を持っていない人ほど近道に入りたがる。
そして、目的地から静かに遠ざかっていきます。
LPに、僕の言葉が一行も入っていなかった
実際にあった話をします。
あるクライアントから、LPの書き方について相談を受けました。
僕は、かなり具体的に伝えました。
「この法則に沿って、この順番で書いてください」
構成も、見出しの置き方も、文章の運び方まで指定しました。
迷う余地がないくらい、細かく渡したつもりです。
数日後、「確認してください」と、完成したLPが届きます。
開いて、驚きました。
僕が伝えた内容が、一行も反映されていない。
法則も違う。
順番も違う。
理由を聞くと、答えは短いものでした。
「自分はこう思ったので」
「この構成だと売れません」
そう伝えても、納得していない様子でした。
自分で書いたものに、手応えがあったのだと思います。
だから、一度そのまま出してテストしました。
結果は、予想通りです。
まったく売れませんでした。
売れ始めたのは、我を抑えた後だった
そこから、完全に僕の言う通りに直してもらいました。
法則も、構成も、文章の書き方も。
一字一句、伝えた通りに。
すると、商品が売れ始めたんです。
商品は同じ。
価格も、集めた見込み客も同じです。
変わったのは、書いた順番と言葉だけ。
違いは、素直にやったかどうか。
本当に、それだけでした。
ここで、ひとつ確認させてください。
なぜ、頼んだ相手のほうが正解に近いのか。
見てきた事例の数が、まるで違うからです。
コンサルタントやマーケターは、成功も失敗も含めて何百、何千のケースを見ています。
この構成なら反応が取れる。
この順番だと、途中で読むのをやめられる。
それが、感覚として入っている。
一方で、あなたが見ているのは自分のビジネスだけです。
事例は1件。
しかも、成果が出ていない1件です。
LPを書いた回数も、数えれば1本か2本でしょう。
その1件から生まれた勘に、売上を賭ける理由はありません。
もうひとつ、型について書いておきます。
型は、誰かの成功談ではありません。
これをやると売れない、という失敗の集積です。
その記録を一行も使わずに捨てるのは、あまりに惜しい。
混ぜると、答え合わせができなくなる
工夫を混ぜることの怖さは、売れないことではありません。
本当に怖いのは、原因がわからなくなることです。
教わった型のまま出して売れなければ、型が市場に合っていないとわかります。
次に試すことが決まります。
でも、工夫を混ぜたものが売れなかったとき。
型が悪かったのか、混ぜた工夫が悪かったのか、切り分けられません。
かけた時間も、広告費も、学びに変わらない。
それが「ゴミになる」の意味です。
売れないだけなら、まだ取り返せます。
次に活かせるものが残らないことのほうが、はるかに痛い。
僕は、売れなかったこと自体を責める気はありません。
残念なのは、そこから何も持ち帰れないことです。
僕たちは、失敗できる回数を無限に持っていません。
1回の失敗から、何を学べるか。
そこで、差がついていきます。
「自分の商売は特殊だから」という逃げ道
ここまで読んで、こう思った方もいるはずです。
「自分の業界は特殊だから、そのままは使えない」
「お客さんのことは、自分が一番わかっている」
「言われた通りにやるのは、思考停止だ」
「人の型をなぞるだけでは、自分に何も残らない」
気持ちはわかります。
僕も教わる側に回ると、同じことを考えます。
ただ、順番だけは分けて考えたいんです。
特殊かどうかは、一度やってみれば数字で出ます。
お客さんを一番わかっているのは、事実でしょう。
でも、売り方を知っているかどうかは、別の話です。
残るものの話なら、答えは逆になります。
型のまま出して数字を見た経験は、そのまま自分の中に残ります。
自己流で出して売れなかった経験は、原因がわからないまま消えます。
言い訳は、いくらでも作れます。
ただ、言い訳が売上を作ってくれることはありません。
厳しい言い方ですが、ここは直視したほうがいいと思っています。
反対意見は、着手する前に言ってください
誤解しないでください。
一生言われた通りにやれ、という話ではありません。
コンサルタントが常に正しいとも思っていません。
外から見ているからこそ、見落とすこともあります。
僕自身、提案が外れたことは何度もあります。
だから、疑問はどんどんぶつけてほしいんです。
ただ、言うタイミングがあります。
着手する前に、口で伝える。
これが正解です。
その場で議論すれば、相手の意図も聞けます。
なぜその順番なのか、理由が腹に落ちることもある。
やってほしくないのは、黙って自分の解釈に差し替えること。
これが一番、誰も得をしません。
ちなみに、あなたに反対意見を言う人は、嫌われるリスクを取っています。
耳に痛いことを伝えるのは、こちらも気持ちのいいものではないんです。
雰囲気を壊してでも言っているなら、それは本気の証拠だと思ってください。
素直さは、才能ではなく順番です
素直さと聞くと、性格の話に聞こえるかもしれません。
でも、僕はそう思っていません。
順番を守るという、技術です。
だから、誰でも今日から身につけられます。
まず、言われた通りにやる。
結果が出なかったときに、初めて自分の考えを入れてみる。
これを逆にしない。
それだけです。
素直な人は、同じ助言から2倍の量を持ち帰ります。
同じ金額を払って、受け取る量が違うんです。
やってみないと見えないことは、思っている以上に多い。
いい意味で「我」を抑える。
ここで、成果は静かに分かれていきます。
次に誰かからアドバイスをもらったら、一度だけ実験してみてください。
自分の解釈を足さず、言われた通りに1周やってみる。
たった1回でいいんです。
そこで出た数字が、あなたの次の一手を教えてくれます。
工夫は、逃げません。
2周目まで、取っておいてください。
では、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
