こんにちは、アサヒナです。
先日、久しぶりに映画を観ました。
『もしも昨日が選べたら』という作品です。
2006年の映画なので、ご存じない方も多いかもしれません。
でも、観終わった後、しばらく動けなかった。
自分自身の生き方を、正面から突きつけられた気がしたんです。
今日は、そんな話をしたいと思います。
人生を早送りした男の話
『もしも昨日が選べたら』という映画があります。
仕事のために家族との時間をスキップし続けた男が、すべてを失ってから後悔する物語です。
子どもの運動会にいなかった。
妻が泣いていた夜に気づかなかった。
父親の最後の「愛しているよ」を、投げやりに返してしまった。
成功は手に入れた。
でも、隣には誰もいなかった。
映画だからやり直せた。
でも僕たちには、巻き戻しボタンはありません。
僕たちの日常に、リモコンはないけれど
「映画の話でしょ」
「自分には関係ないよ」
そう思いたくなる気持ちは、わかります。
でも、僕たちは毎日、見えないリモコンを押しているんです。
日曜日の朝、家族が「一緒にどこか行こう」と言ってくる。
でも、メールの返信がたまっている。
「午後にしよう」と答える。
午後になると、別の仕事が入っている。
「来週にしよう」と言い直す。
その「来週」を、何回繰り返しただろう。
特にひとりで事業をやっていると、仕事とプライベートの境界が曖昧になります。
納品前になると、朝起きた瞬間から頭の中は仕事のことでいっぱいです。
家族と食卓を囲んでいても、上の空。
子どもが話しかけてきているのに、スマホの通知が気になって「うん、うん」と生返事をしている。
あとから振り返って、何を話していたか思い出せない。
そういう夜が、一度や二度ではありませんでした。
「今日は仕事が忙しいから、家族との食事は明日にしよう」
「この案件が片付いたら、ちゃんと休もう」
「来月になったら、旅行に連れて行こう」
その「明日」や「来月」は、本当に来ているでしょうか。
先延ばしにした時間は、二度と戻ってこない。
リモコンがなくても、僕たちは無意識に大切な時間を早送りしてしまっている。
そして僕たちには、マイケルのように目を覚ますチャンスはありません。
先輩経営者たちの後悔
僕の周りには、先輩経営者や先輩起業家がたくさんいます。
彼らと話をしていると、ある共通の後悔をよく耳にするんです。
「もっと家族との時間を大切にすればよかった」
「もっと自分の時間を持てばよかった」
こういった声は、本当によく聞きます。
ある先輩経営者は、こう言っていました。
「事業を売却して、やっと時間ができた。でも家に帰ったら、誰も俺を必要としていなかった。家族はとっくに、俺抜きの日常を作り上げていたんだ」
仕事で得たものは大きかった。
でも、失ったものはもっと大きかった。
そう、静かに語っていたんです。
この話を聞いてから、僕はずっと考えていました。
なぜ「もっと仕事をすればよかった」と言う人がいないのか。
仕事の成果は、やり方を変えれば後から取り返せます。
新しいスキルを身につけることも、売上を立て直すことも、時間をかければできる。
でも、子どもが小さかった頃の時間は、もう戻ってきません。
家族と過ごせたはずの夜は、二度と来ません。
取り返せるものと、取り返せないもの。
この非対称さに気づけるかどうかが、分かれ道なんだと思います。
仕事は大切、でもそれだけでは虚しい
誤解しないでください。
仕事が重要であることは、間違いありません。
僕自身、仕事は嫌いじゃない。
むしろ好きだと思います。
でも、仕事だけの人生は虚しい。
これは、僕が父親の働き方を見て感じたことでもあります。
父は、仕事一筋の人でした。
家族のために働いてくれていた。
それはわかっています。
でも、家族との時間はほとんどなかった。
映画を観ながら、僕は父のことを思い出していました。
マイケルの父親と、自分の父親が重なったんです。
そして、自分自身のことも。
胸が締め付けられました。
「こういう働き方はしたくない」
家族との時間を大切にしたい。
自分の時間も持ちたい。
それが、僕が起業を志した大きな理由のひとつです。
ひとり社長だからこそ、選べる
僕たちひとり社長やフリーランスには、大きな強みがあります。
働き方を、自分で選べること。
会社員であれば、上司や同僚、部下がいます。
組織を率いる経営者であれば、社員の生活を背負っている。
簡単には、理想通りの働き方を選べません。
でも、ソロで働く僕たちは違う。
自分ひとりで完結するからこそ、ビジネスの設計次第で変えられるんです。
僕自身、いくつかのことを意識的に変えました。
ひとつは、仕事の時間に上限を決めたこと。
終わっていなくても、決めた時間で一度閉じる。
翌日に回しても、たいていの仕事は問題ありません。
もうひとつは、家族との時間をスケジュールに先に入れるようにしたこと。
仕事の予定は手帳に書くのに、家族との食事は書かない。
それだと、仕事が入るたびに後回しになります。
先にブロックしてしまえば、その時間は守られます。
そしてもうひとつは、収益の仕組みを見直したこと。
自分が手を動かさないと売上が立たない状態では、時間の自由は生まれません。
仕組みで回る部分を少しずつ作ることで、「止まっても大丈夫」という安心感が生まれました。
もうひとつ、あえて書いておきたいことがあります。
「非効率な時間」を意識的に守るようにしました。
家族との何気ない食事。
友人との、仕事と関係ない会話。
一見、生産性とは無縁に見える時間です。
でも、こういう時間こそが心の余白を作ってくれる。
余白があると、焦って受けなくていい仕事を断れるようになります。
本当に大切なことに集中できるようになります。
効率だけを追い求めると、気づかないうちに大事なものを手放してしまう。
これは、実体験から確信しています。
偉そうなことを言っていますが、僕も完璧ではありません。
締め切りに追われて、家族との食事を後回しにしたこともあります。
仕事のことが頭から離れず、家族といても上の空だった夜もある。
でも、そのたびに映画のマイケルを思い出すんです。
「今、見えないリモコンを押していないか」と。
大切なのは、完璧にやることではありません。
気づくこと。
そして、気づいたら戻ること。
その繰り返しが、少しずつ日常を変えていきます。
僕自身、まだ道の途中です。
でも、意識し始めてから、確実に変わりました。
ビジネスの仕組みを整えれば、売上を落とさずにそれができる。
その選択肢があることが、ソロで働く僕たちの最大の強みなんです。
だから、あなたにも必ずできます。
失う前に、気づいてほしい
映画の主人公は、すべてを失ってから気づきました。
でも、僕たちはまだ間に合います。
今日、あなたは「見えないリモコン」を押していなかったでしょうか。
「あとでね」と言った相手は、誰でしたか。
「来週にしよう」と先延ばしにしたことは、何でしたか。
もしひとつでも思い当たるなら、それが見直しのサインです。
大きく変える必要はありません。
気づいたときに、リモコンを置くだけでいい。
その繰り返しが、日常を少しずつ変えていきます。
僕も、まだ道の途中です。
一緒に、歩いていきましょう。
では、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
